今回はいつもとは違い、感染症科や内科を目指す研修医・レジデント向けにおすすめの本やアプリについてです。
筆者が内科専門医かつ感染症専門医になるまでに使った、あるいは今も使っている本を紹介します。
どれも「買ってよかった」「役に立った」と思えるものばかりです。
きっと研修中から使っておけば、その期間の内科研修や感染症科研修がより実りあるものになると信じています。
教材リスト
- 総合内科病棟マニュアル
- ジェネラリストのための内科外来マニュアル
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス
- 抗菌薬の考え方、使い方
- 感染症プラチナマニュアル
- 感染症診療の手引き
- グローバル感染症マニュアル
- ジェネラリストのための性感染症入門
- HIV診療の「リアル」を伝授します
- UpToDate / Johns Hopkins ABX Guide(アプリ) / Sanford(アプリ)
総合内科病棟マニュアル
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病院勤務中に発生するさまざまな“あるある事例”を解決してくれる、レジデント向けの実践書です。
病棟業務の基礎(赤本)と疾患ごとの本(青本)に分かれています。以前は統合されていたようですが、内容が増えて現在は二冊に分かれたようです。分厚いので、筆者的には青本だけで十分です。
ジェネラリストのための内科外来マニュアル
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症候毎に鑑別診断がまとめられている前半戦と、内科外来でよくあるcommon disease(脂質異常症とか高尿酸血症とか)の後半戦があります。
内科二次救急を初めて行う時にも使えますし、レジデントだと外勤などで内科外来を行うことが多いと思うのですが、その際にも重宝する一冊です。
治療薬の薬品名などがやや少ない気がしますので、そこは診療を重ねていくうちに手書きしていく必要があると思います。
ジェネラリストのための内科診断リファレンス
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診断学においてよく使っています。感度特異度だけでなく、陽性尤度比と陰性尤度比も記載してあるので、実臨床的にも使いやすいです。
内科専門医を取るときのJoslerのレポートや、研修医のレポート(EPOC)でもよく使える本だと思っています。
抗菌薬の考え方、使い方
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筆者が感染症科に入局を決めた時に読んだ本です。抗菌薬に限らず内科医にとっては薬の使い分けが大事になってくると思いますが、それをエッセンスにまとめてくれています。
筆者にとっては読みやすい文章ですし、エビデンスをもとに書いてくださっているのもすごくいいです。各種抗菌薬の開発された歴史などの裏話もあるのも面白いなと思いました。最近Ver5が発売されました。
感染症プラチナマニュアル
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研修医も含めいろんな医師が購入し使っている本だと思います。毎年改定して徐々に分厚くなっていて内容が充実しています。
抗菌薬だけでなく疾患ごと・病態ごとにまとめられているので、日本語で理解したいときには非常に頭に入れやすいです。ポケットサイズになっているので持ち運びが簡単です。
プラチナシリーズですが、色々発売されています。微生物プラチナアトラスや、感染症クリスタルエビデンス、クリスタルエビデンスの診断編などです。なんか年々増えているように見えます。すごいです。
感染症診療の手引き
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国立国際医療研究センター病院の国際感染症センターの先生方が執筆している本です。
購入するとPDFがついてきますので、iPhoneに保存してよく見ています。黄色ブドウ球菌やカンジダ血症の際のバンドルや抗菌薬アレルギーなど、日々使う内容が簡潔にまとめられている点が好きです。
腎機能別の抗菌薬投与量(特に日本独自のセフメタゾール)についても一番まとまっているように思っています。
グローバル感染症マニュアル
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感染症診療の手引きと同じく国立国際医療研究センター病院の先生方が執筆している本です。輸入感染症やトラベル関連で重宝しています。去年(2024年)に最近第2版がでました。
ジェネラリストのための性感染症入門
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実は、感染症科にいても、病院勤務だと性感染症を診る機会が少なく、泌尿器科や産婦人科、皮膚科が診療することが多かったりします。紹介を受けるのは2期梅毒やHIV確定時の方が多いかもしれません。この本では尿道炎やPIDなど、感染症科でなくとも内科医なら知っておきたい疾患がカバーされており、若手医師にも実用的です。是非泌尿器科や産婦人科、皮膚科の先生方にも読んでいただきたい本です。
HIV診療の「リアル」を伝授します
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HIV診療に特化した一冊です。日和見疾患の診断や治療法まで簡潔にまとまっていて、研修医への指導にも使いやすいです。
UpToDate / Johns Hopkins ABX Guide / Sanford

UpToDateは病院によっては契約されていると思います。非常に使いやすく便利です。筆者は英語のままだと頭に入らないので、Google翻訳でページ全体を翻訳しながら使っています。(iPhoneのアプリ版は翻訳に非対応なので、ChromeやSafari推奨)
Johns Hopkins ABX Guide(JHAG)は疾患別・起因菌別に要点が整理されていて、英語も比較的読みやすいです。Sanford Guideも有名で、抗菌薬の用量など一部異なる点もありますが、情報量は十分です。どちらもアプリ版は年4,000円ほど。筆者は両方契約していて、英語の読みやすさと情報量的にJohns Hopkins ABX Guide(JHAG)をよく使っています。研修医や他診療科ならどちらか一方で十分だと思います。知名度を考えるとSanfordが無難かもしれません。
まとめ
ここらへんが、筆者的に感染症科・内科的に使いやすかった本やアプリです。
もし他にも「この本よかったよ!」というものがあれば、ぜひコメント欄などで教えてもらえたら嬉しいです。
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